住宅ローンは40年と45年どちらが良い?子育て世帯が返済期間で考えたこと
注文住宅を検討する中で、住宅ローンの返済期間をどうするか悩みました。
よくあるのは35年ローンですが、注文住宅の金額が大きくなると、40年ローンや45年ローンも選択肢に入ってきます。
返済期間を長くすれば、毎月の支払いは下がります。
一方で返済期間が長くなるほど利息は増え、総返済額も大きくなります。
住宅ローンの返済期間は、単純に「短い方が良い」「長い方が良い」とは言えません。
わが家の場合、子ども2人、車費用、教育費、貯金、投資まで考える必要があります。
そのため、総返済額だけでなく、毎月の生活に余裕が残るかも大事だと考えています。
今回は、住宅ローンを40年にするか45年にするかを月々の返済額、総返済額、子育て世帯の家計という視点で整理します。
結論としては、総返済額を抑えたいなら40年、毎月の家計余力を重視するなら45年も検討余地ありだと考えています。

ただし、45年にする場合は、浮いたお金を使い切らず、貯金・投資・繰上げ返済に回せるかが重要です。
前提条件
今回の試算条件は以下です。
| 項目 | 前提 |
|---|---|
| 借入額 | 6,200万円 |
| 返済期間 | 40年・45年 |
| 金利 | 0.8〜2.0%で試算 |
| 返済方法 | 元利均等返済 |
| ボーナス払い | なし |
| 家族構成 | 子ども2人の子育て世帯を想定 |
| 判断軸 | 月々の支払い、総返済額、家計余力 |
実際の返済額は、金融機関、金利タイプ、団信、手数料、保証料、金利優遇によって変わります。
40年ローンと45年ローンの違い
まず、40年ローンと45年ローンの違いを整理します。
| 比較項目 | 40年ローン | 45年ローン |
|---|---|---|
| 月々の支払い | 高め | 低め |
| 総返済額 | 少なめ | 多め |
| 完済時期 | 早い | 遅い |
| 家計の余裕 | 少なくなりやすい | 作りやすい |
| 利息負担 | 抑えやすい | 増えやすい |
| 繰上げ返済の自由度 | 普通 | 戦略次第で高い |
40年ローンは、早めに返すことで総返済額を抑えやすい選択です。
一方で、45年ローンは、毎月の返済額を下げて家計に余裕を作りやすい選択です。

どちらが良いかは、総返済額を重視するか、毎月の余裕を重視するかで変わります。
6,200万円を借りた場合の月々返済額
6,200万円を借りた場合、40年ローンと45年ローンでは月々の支払いが変わります。
| 金利 | 40年返済 | 45年返済 | 月額差 |
|---|---|---|---|
| 0.8% | 約151,000円 | 約137,000円 | 約14,000円 |
| 1.0% | 約157,000円 | 約143,000円 | 約14,000円 |
| 1.2% | 約163,000円 | 約149,000円 | 約14,000円 |
| 1.5% | 約172,000円 | 約158,000円 | 約14,000円 |
| 2.0% | 約188,000円 | 約174,000円 | 約14,000円 |
6,200万円を借りる場合、45年ローンにすると、40年ローンより月々約1.4万円ほど支払いを抑えられます。
月1.4万円の差は、小さく見えるかもしれません。
ただ、子育て世帯ではかなり大きいです。

毎月1.4万円あれば、教育費の積立、車検費用、貯金、投資、保険、習い事などに回せます。
総返済額では40年が有利
次に、総返済額を比較します。
| 金利 | 40年総返済額 | 45年総返済額 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 0.8% | 約7,247万円 | 約7,385万円 | 約138万円 |
| 1.0% | 約7,525万円 | 約7,702万円 | 約177万円 |
| 1.2% | 約7,810万円 | 約8,027万円 | 約217万円 |
| 1.5% | 約8,249万円 | 約8,530万円 | 約281万円 |
| 2.0% | 約9,012万円 | 約9,408万円 | 約396万円 |
返済期間が短い分、利息が少なくなる分40年ローンの方が有利です。

この差を見ると、総返済額を重視するなら40年ローンの方が合理的です。
45年ローンのメリット
45年ローンのメリットは、月々の支払いを抑えられることです。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 月々の支払いが下がる | 家計に余裕を作りやすい |
| 子育て費用と両立しやすい | 保育料・教育費に対応しやすい |
| 車ローンと重なっても耐えやすい | 固定費の圧迫を下げられる |
| 貯金を残しやすい | 突発費に対応しやすい |
| 投資を続けやすい | NISAなどを止めにくい |
| 繰上げ返済の選択肢を残せる | 余裕がある年に返済できる |
45年ローンは、楽をするためだけの選択ではありません。
子育てや車費用が重い時期に、家計の安全余力を作るための選択とも言えます。
特に、子どもが小さい時期は出費が読みづらいです。
保育料、日用品、医療費、習い事、車関連費などが重なることがあります。
この時期に月々の支払いを抑えられるのは、家計管理上のメリットになります。
45年ローンのデメリット
一方で、45年ローンにはデメリットもあります。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 総返済額が増える | 利息負担が増える |
| 完済時期が遅くなる | 老後に近づく可能性がある |
| 借金が長く残る | 心理的な負担がある |
| 繰上げ返済しないと長期化する | 計画性が必要 |
| 借入可能額が増えすぎる危険 | 借りすぎにつながる可能性 |
一番大きいデメリットは、総返済額が増えることです。
45年ローンにすると、月々の返済は下がります。
しかし、返済期間が長いため、利息の支払い期間も長くなります。
また、45年ローンを選ぶと、借入可能額が増えてしまうことがあります。
その結果、本来なら無理がある金額まで借りてしまう可能性があります。

45年ローンにするなら、浮いたお金を使い切らないことが重要です。
40年ローンのメリット
40年ローンのメリットは、総返済額を抑えやすいことです。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 総返済額を抑えやすい | 利息が少なくなる |
| 完済が早い | 老後負担を減らしやすい |
| 借金が早く減る | 精神的に安心しやすい |
| 返済計画がシンプル | 長期化しにくい |
| 住宅費の終わりが見えやすい | 老後設計しやすい |
40年ローンは、45年ローンよりも月々の支払いは高くなります。
しかし、その分、完済は早くなり、総返済額も少なくなります。

借金を長く持ちたくない人や、老後までに確実に返したい人には、40年ローンの方が合いやすいと思います。
40年ローンのデメリット
40年ローンにもデメリットがあります。
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 月々の支払いが高い | 家計余力が減りやすい |
| 子育て期に負担が重くなる | 教育費と重なりやすい |
| 車ローンと重なると厳しい | 固定費が大きくなる |
| 貯金がしにくい可能性 | 突発費に弱くなる |
| 投資を減らす可能性 | 資産形成との両立が難しくなる |
総返済額だけを見れば、40年ローンは有利です。
ただし、毎月の家計が苦しくなるなら注意が必要です。
住宅ローンは、長期間続きます。
毎月の返済が重すぎると、貯金できない、投資できない、旅行に行けない、車費用に対応できないという状態になる可能性があります。
月1.4万円の差をどう見るか
今回の試算では6,200万円を借りる場合、40年と45年で月々約1.4万円の差があります。
この月1.4万円をどう見るかが重要です。
| 月1.4万円でできること | 内容 |
|---|---|
| 教育費積立 | 子ども2人分の将来費用に回せる |
| 車費用 | 車検・税金の積立に使える |
| 貯金 | 生活防衛資金を厚くできる |
| 投資 | NISAなどに回せる |
| 家計余力 | 突発費に対応しやすい |
月1.4万円は、年間では約16.8万円です。
この金額を毎年貯めると、5年で約84万円になります。
子育て世帯にとって、5年で84万円の余裕は大きいです。
ただし、45年ローンにして浮いた月1.4万円を何となく使ってしまうなら、あまり意味がありません。

45年ローンを選ぶなら、浮いたお金の使い道を決めておくことが重要です。
45年で借りて繰上げ返済する考え方
45年ローンを選ぶ場合、45年かけて返すと決める必要はありません。
45年で借りて月々の支払いを抑え、家計に余裕が出たタイミングで繰上げ返済する方法もあります。
ただし、繰上げ返済するには計画性が必要です。
「45年で借りたけれど、浮いたお金を全部使ってしまった」という状態になると、総返済額が増えるだけになります。
わが家ならどう考えるか
わが家では、総返済額だけなら40年ローンが良いと考えています。
子ども2人、車費用、教育費、貯金、投資まで考えると、45年ローンで月々の支払いを抑える選択にも価値があると思っています。
わが家の考えは以下です。
総返済額だけを見る
→ 40年が有利
毎月の家計余力を見る
→ 45年も検討余地あり
45年にする場合
→ 浮いたお金を貯金・投資・繰上げ返済に回す
住宅ローンは、長く続く固定費です。
無理に40年にして毎月の家計が苦しくなるなら、45年で借りて安全余力を持つ選択もありだと考えています。
まとめ
住宅ローンは、総返済額だけなら40年ローンが有利です。
返済期間が短い分、利息を抑えやすく、完済も早くなります。
一方で子育て世帯や車ローンがある家庭では、45年ローンにして月々の支払いを抑える選択にも価値があります。
6,200万円を借りる場合、40年と45年では月々約1.4万円の差があります。
40年ローン
→ 総返済額を抑えやすい
→ 完済が早い
→ 月々の支払いは高め
45年ローン
→ 月々の支払いを抑えやすい
→ 家計に余裕を作りやすい
→ 総返済額は増える
総返済額の差は、金利1.0%で約177万円、金利1.5%で約281万円です。
そのため、単純に得か損かで考えるなら40年です。
ただし、月々の家計を安全に回すという意味では45年も選択肢になります。
住宅ローンは、総返済額だけでなく、毎月の生活、教育費、車費用、貯金、投資まで含めて考える必要があります。

わが家としては、40年と45年を比較したうえで、家を買った後も生活に余裕が残る返済期間を選びたいです。

